22世紀アート代表・向田翔一、「昭和100年史」取材日記!
今回取材をさせていただいたのは植松電機代表のの植松努さん
対談を通して、私が本当に感じたことを、全3回に分けて書いていきます!

第一回 植松さんを見て、夢の正体が少しわかった
植松さんと話して、一番強く思ったのは、
「この人、世間が作っているイメージと全然違うな」
ということでした。
世の中では、植松さんって、
夢を語る立派な人、
子どもに希望を与える人、
まっすぐで綺麗な言葉をくれる人、
みたいに見られていると思います。
もちろん、それは間違っていないと思います。
実際、言っていることは感動するし、言葉も強い。
国語力も高い。
だからこそ、余計に“綺麗な人”に見える。
でも、実際に会って感じたのは、もっと違うものでした。
もっと子どもっぽい。
もっとオタクっぽい。
もっと偏っている。
もっと好き嫌いがある。
そして、だからこそ、あそこまで人の心を動かすんだと思いました。
オフィスも象徴的でした。
本があって、漫画があって、プラモデルがあって、フィギュアがあって、モデルガンもある。
いわゆる「立派な教育者の空間」ではないんです。
むしろ逆で、自分が好きなものを、好きなまま置いてある。
それを見た時に、すごく腑に落ちました。
この人は、子どもの頃に好きだったものを捨てていないんだな、と。
たぶん、植松さんの強さってそこなんです。
夢を語るから強いんじゃない。
好きなものを捨てなかったから強いんです。
日本って、大人になるほど、自分の好きなものを捨てさせる空気があります。
子どもの頃に好きだったもの。
夢中になったもの。
意味なんかなく集めていたもの。
そういうものを、どこかで「卒業しなさい」と言われる。
でも、本当はそこにその人の核があるんだと思います。
音楽が好きだった。
プラモデルが好きだった。
車が好きだった。
漫画が好きだった。
そういう、一見どうでもいいものの中に、
その人が何に美しさを感じるか、何に熱中できるか、
何を大事にしているかが全部入っている。
それを捨てた瞬間に、人は弱くなる。
それを捨てた瞬間に、人は「らしくない人」になる。
それを捨てた瞬間に、人は面白くなくなる。
僕は今回、植松さんと話して、
「夢を見ろ」という言葉の意味を、少し勘違いしていた気がしました。
夢を持て、というのは、
何か大きなことを成し遂げろ、という意味ではない。
綺麗な理想を掲げろ、という意味でもない。
自分が好きだったものを、好きなままでいろ。
自分の中にある熱中を、周りに合わせて捨てるな。
そっちの意味なんだと思います。

大人になると、
勉強は残していい、
仕事に役立つものは残していい、
でもそれ以外は卒業しろ、
みたいな空気があります。
でも、それっておかしい。
例えば
こどもころに大好きだったプラモデルの造形に見惚れる、これも教養です。
なのに、日本ではそれが切り捨てられる。
英語は覚えろ。数学は残せ。
でも、子どもの頃の熱中は捨てろ。
これは乱暴です。
人は、能力がないから弱くなるんじゃない。
自分の武器を、自分で捨てた時に弱くなる。
僕は今回、それを植松さんから教わったというより、
植松さんを見て、勝手に確信した感じがしています。
だから、今回の対談でいちばん大きかったのは、
「夢を見よう」というのは綺麗な話ではなく、
好きなものを捨てなかった人は、やっぱり強い。
ということです。
「昭和100年史」ってどんなプロジェクト? 地元の記憶を未来へ残す、新しい出版のかたち
こんにちは、昭和100年史広報です。
「昭和100年史って何?」
「普通の本とどう違うの?」
そんなふうに気になって、このページを開いてくださった方も多いのではないでしょうか。
昭和100年史は、ひとことで言えば、
昭和を生きた人たちの言葉や記憶を、未来に残していく出版プロジェクトです。
今は、知りたいことの多くがスマホですぐ調べられる時代です。
昔の映像も、当時の出来事も、検索すればたくさん出てきます。
でも、その一方で思うことがあります。
自分の地元では、どんな人たちが、
どんなふうに生きていたんだろう。
全国の大きな出来事は調べられても、
その土地で生きた人の声までは、なかなか残りません。
昭和100年史が残したいのは、まさにそこです。
①昭和100年史とは?
昭和100年史は、これまで6000冊を超える出版を手がけてきた22世紀アートが進める出版プロジェクトです。
テーマは、「残すこと」
ベストセラーを作ることだけが目的ではありません。
その地域で生きた人の歩みや、受け継がれてきた思いを、
本という形で未来に残していくことを大切にしています。
昭和を生きた人たちの話は、今ならまだ聞けます。
けれど、時間が経てば聞けなくなる話も増えていきます。
だからこそ今、形にして残したい。
それが昭和100年史です。
②「47都道府県ごと」に作っていること
昭和と聞くと、
高度経済成長、懐かしい街並み、昔の暮らしを思い浮かべる方も多いと思います。
でも、昭和の姿は一つではありません。
地域が変われば、
仕事も、文化も、暮らしも違う。
そこで生まれた出来事も、語り継がれてきた思いも違います。
昭和100年史は、「47都道府県ごとに1冊ずつ出版」していくプロジェクトです。
つまり読めるのは、
“どこかの昭和”ではなく、
“その土地の昭和”です。
自分の出身地。
今暮らしている地域。
思い入れのあるあの場所。
その土地ならではの物語に出会えるのが、昭和100年史の大きな魅力です。
③教科書には載らない昭和がある
歴史の授業では、時代の流れや出来事を学びます。
地域学習でも、その土地の特色や歩みを知ることができます。
でも、そこに暮らしていた人が
何を感じて、何に悩んで、どう乗り越えたのか。
そこまではなかなか見えてきません。
昭和100年史にあるのは、
出来事だけではなく、人の声です。
その時代を、実際に生きた人の言葉。
その土地で、毎日を積み重ねてきた人の記憶。
それが読めるからこそ、
ただの歴史ではなく、体温のある物語として届きます。
さらに昭和100年史は、
今後、全国約5000か所の学校・公共図書館への
寄贈も予定しています。
今の子どもたちにも、
これから先の世代にも、昭和が
「昔の出来事」だけではなく
「人の生き方」として伝わっていく。
そこにも、このプロジェクトの意味があります。
④一般の人の話って面白いの?
有名人の自伝ならまだしも、
知らない誰かの人生を読んで面白いのかな、と。
でも実は、昭和100年史の面白さは、そこにあります。
登場するのは、
その地域で暮らし、働き、生きてきた人たち。
特別遠い世界の話ではなく、私たちの暮らしの延長線上にある人生です。
だからこそ、読んだときに近く感じるんです。
「こんな時代だったんだ」
「こんなふうに頑張ってきた人がいたんだ」
「なんだか、自分の地元の空気を感じる」
そんなふうに読めるから、面白い。
しかも昭和100年史では、
プロのインタビュアーが取材し、
その内容をもとにプロのライターが文章にしています。
ただ思い出を並べるのではなく、
ひとりひとりの人生が、読みやすく、伝わる形でまとめられている。
そこも大きな魅力です。
⑤【まとめ】
昭和100年史はその地域で生きてきた人の思いを知り、
今を生きる私たちが受け取り、
さらに次の世代へ手渡していくための本です。
誰かにとっては何気ない話でも、
別の誰かにとっては、一生忘れられない話になることがあります。
だからこそ、残しておく意味がある。
だからこそ、本にする意味がある。
昭和100年史は、
地域の記憶を未来へつなぐ、終わらない出版プロジェクトです。
これからも、少しずつ紹介していきます
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「ちょっと面白そう」
「自分の地元の話も読んでみたい」
そう思っていただけたら、とても嬉しいです。
次回は、「昭和100年史ゲスト紹介 青森編」をお届けする予定です。
これからも、取材の様子やプロジェクトの進捗を
ブログやSNSで発信していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。
「昭和百年」オフィシャルサイトを公開しました
〜はじまり〜「昭和百年」オフィシャルサイトを公開しました。
「昭和百年」
このワードを検索したあなたは、
きっとどこかで、「あの時代には、今とは違う何かがあった気がする」
そんな感覚を抱いているのではないでしょうか。
このプロジェクトは、
ようやく社会とちゃんとつながる
ひとつの入口を持つことができました。
昭和百年が残したいのは
立派な成功談でも、
偉人の素晴らしい功績でも、
教科書の中の整った歴史でもありません。
私たちが残したいのは、
毎日の暮らしの中で、正解が分からないまま選んできた
1人ひとりの判断です。
戦後の混乱。
必死に働いた日々。
景気が良かった頃の高揚と、その後の不安。
災害、家族の変化、静かに変わっていく街。
昭和を生きた人たちは、
いつも自信を持って選べたわけではない。
それでも、迷いながら、考えながら、
「これで行こう」と決めてきました。
その積み重ねを経て生まれたものは、
今を生きる私たちにとって、
生き方のヒントそのものだと思うのです。
だから昭和百年は、
「読むための本」ではありません。
誰かが迷ったとき、立ち止まったとき、そっと開いて
「同じように悩んだ人がいた」
そう確認できるための、使われ続ける言葉の場所です。
私たちは出版社として、
昭和百年を「本を出して終わり」にはしません。
図書館や学校に残し、
必要な人の手に、必要な人の心に静かに届くように。
最後になりますが、
昭和百年は誰かを称えるための企画ではありません。
次の世代が、「どう生きればいいのか分からない」と感じたときに、過去の誰かの言葉がそっと背中を支えるように残っている。
そのための仕事です。
まずは、その入口として
オフィシャルサイトを覗いてみてください。